みなさんこんにちは!
小田原の家族信託・相続・不動産専門行政書士
長尾影正です。
前回のブログに続き、
今までの組成事例をもとに
【家族信託】の活用例をご紹介したいと思います。
家族構成は
主人(73歳)、奥様(70歳)、長男(48歳)、長女(45歳)。
奥様はご主人の両親の養子になって
先祖代々受け継いできた複数の不動産を相続し、
ご主人と奥様の共有で所有しています。
最近になって奥様に少し物忘れが出てたので
不動産のことが心配になったご主人が
相談にきました。
もし、このまま奥様の認知症が進行してしまうと
どのようなことで困るのでしょうか?
不動産のほとんどが共有になっていて
アパートの大規模修繕や建て替え、
土地の売却などは
共有者のお二人で行わなければなりません。
しかし、共有者の一人でも
判断能力がなくなってしまうと
それらの行為ができなくなってしまいます。
そこで、家族信託を利用することにしたのです。
将来の相続税のことも無視できないので
税理士さんと連携し
相続税の試算も行うことにしました。
税理士さんの中には
相続が不慣れだったり
家族信託をご存じでない方もいます。
このお客様が
いつもお願いしている税理士さんも
そのような感じでしたので、
相続と家族信託に精通している税理士さんを
ご紹介しました。
このまま相続を迎えると
数千万円もの相続税がかかることが分かりました。
なので、まず、
奥様の共有持分を信託し、
委託者を奥様、
受託者をご主人、
ご主人に何かあったときのために
予備受託者を長男として
家族信託の契約を結びました。
これで、奥様の体調が悪化したとしても
相続税対策を進めることが
できるようになりました。
これから相続税対策を行っていけば
数千万円単位での節税ができそうで
お客様もとても喜んでいらっしゃいます。